Japanese Language Test JLPT 1993 Question Sheet 1kyuu Dokkai Bunpou 3

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Japanese Language Test JLPT 1993 Question Sheet 1kyuu Dokkai Bunpou 3

問題用紙

1993 1級

文字・語彙

日本語能力試験

 

問題 次の (1)~(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1·2·3·4から一つ選びなさい。

 

日本の家族はどのくらい個室(注1)を持っているだろうか。下のグラフを見てわかるように、個室を持っている割合は母親がもっとも低く、6部屋以上の世帯でも20%を超える度で、子どもの4分の1にしかならない。子どもの場合は、2部屋の世帯(注2)でも50%以上、3部屋以上の世帯 ではほとんどが自分の部屋を持っており、家庭生活が子ども中心であることがわかる。父親の場合は母親よりも多いが、4部屋世帯で20%、6部屋以上の世帯でも

やっと40%を超える程度で、子どもに比べるとかなり低い。

個室:自分だけの部屋

(注2)2部屋の世帯:台所とお風呂のほかに2つ部屋のある家

 

 

問  (1) 下のグラフのa~cに入る組み合わせとして適当なものはどれか。 (家計経済研究所編『現代核家族の風景』大蔵省印刷局による)

 

1.a 父親の部屋   b 子ども部屋   c 母親の部屋

2.a子ども部屋    b 父親の部屋   c 母親の部屋

3.a 母親の部屋   b 父親の部屋   c 子ども部屋

4.a 子ども部屋   b 母親の部屋   c 父親の部屋

 

(2)Fさんは教師である。教えることは嫌いではない、知的な仕事であるのもいいが、もうすこし経済的にゆとりがほしいと思っていた。もっとも、誇り高いF先生である。そんなことは一

度も口に出したことはなかった。ところが長男が大学進学で医学部を受けると言う。Fさんはおどろいた。ひそかに医者がよいと考えていたからである。幸い息子さんは合格していまは医者の卵である。こどもは日ごろ親の言うことなんかきかれるか、とにくまれ口をきくくせに、親の心のつぶやきにはたいへんすなおに耳をかたむけ、その通りにする。

 

(外山滋比古「似たもの親子」『Voice』1990年3月号PHP研究所による)

 

問(1) Fさんがおどろいたのはなぜか。

1.長男が非常に難しい医学部の入学試験に見事に合格したから

2.長男がFさんのすすめたとおり医学部を受けることにしたから

3.長男がFさんのひそかな希望どおり医学部を受けることにしたから

4.長男が親の言うことなんかきかれるかとFさんの勧めを無視したから

 

 

(3)つぎには、動物の集団を考えてみよう。集団には大別して二つのものがある。一つは死がいに集まってきたハゲワシや、明かりに集まるモンカゲロウやガなどの集団で、ある環境条件(たとえば餌や光)にそれぞれの個体が独立に反応し、その結果としてできた一時的なものである。これを集まりとよぶ。これに対して、それぞれの個体が共同的な関係で結ばれてできているものを群れという。群れをつくっている動物は、まとまりをもった行動をする。

 

(『科学の事典』第3版岩波書店による)

問 (1)  集まり、群れ、集団の関係を正しく表すものを一つ選びなさい。

1.集まり     2.集団     3.群れ     4.動物

 

(4)人はなぜ眠るのでしょうか。最近、生物の体温調節と睡眠との密接な関係が明らかになっています。恒温動物は体温を一定に保つために常にエネルギーを必要とします。しかしエネルギ ー源はいつでも容易に手に入るというわけではありません。それでは、エネルギー源が得られない時、最もよい方法は何でしょうか。エネルギーをできるだけ使わないことです。つまり、 睡眠とはエネルギー源が効率的に得られない時、エネルギーの消費を抑え、エネルギー収支のバランスを保つために進化の過程で身につけた本能だというのです。

 

問(1)この文章によると、睡眠の目的は何か。

1.エネルギーを節約すること

2.エネルギーを消費すること

3.エネルギーを獲得すること

4.エネルギーを供給すること

 

(5)次の文章は、学校週五日制(小中学校の休みを週一日から二日に増やして、五日間学校に行  くこと)についての四人の意見です。

〔Aさん〕生徒のためと言いながら、実際は教師が休みたいだけなのではないか。教師の都合を優先させて生徒の指導をおこたるようなことがあってはならない。

〔Bさん〕まだ社会的に週休二日が一般的とはいい難い。夫婦共働きの家庭も多い。家庭内の会話が取り戻せるだろうと言うのは、あまり現実的とはいえない。

〔Cさん〕現在の受験競争こそが問題なのである。この問題を解決しないままでは、単に平日の授業における生徒の負担をこれまで以上に増やすだけであろう。

〔Dさん〕生徒が学校を離れて、体験を通し学習することはきわめて重要なことである。教育の責任全てを学校が負うことはできないし、またすべきものでもない。

 

問(1)上の四人のうち、学校週五日制の実施に賛成していると思われるのはだれか。

1.Aさん

2.Bさん

3.Cさん

4.Dさん

 

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