Japanese Language Test JLPT 1992 Question Sheet 2kyuu Dokkai Bunpou 3
問題用紙
1992 2級
読解・文法
日本語能力試験
(200点 70分)
問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1,2,3,4から一つ選びなさい。
(1) 科学者と聞くと、ふつうの人ではとても考えられないような難しいことばかり研究している人だと思ってしまいます。もちろん、専門的な知識がなけ れば科学の研究はできないでしょう。しかし、科学の研究の出発点は、私たちがふだんあたりまえに思っていることがらについて、それがあたりまえがどうか考え直すことにあるのです。それができたら、その人は科学者になる第一歩を踏み出したと言えるかもしれません。
問(1) 「それ」は、何を指しているか。
1.難しいことばかり研究すること
2.専門的な知識を持つこと
3.あたりまえのことを考え直すこと
4.ふつうの人がふだん考えること
(2) 午前3時に電話のベルが鳴った。眠い目をこすりながら電話に出ると、いきなり「いつまでピアノの練習をしているの。うるさくて、眠れないじゃ ない。」と女性のどなり声。朝の3時に、しかも名前を言わないのは失礼だと思ったが、相手の名前を聞いて、静かに電話を切った。
翌日の午前3時ちょうど、今度は私が電話をかけた。もちろん、こちらの名前を言ってから話し始めた。{私はピアノを持っていませんし、弾くこともできません。昨日のお電話、何かの間違いではありませんか。」
問(1) 「私」は「女性」の家に電話をかけて、相手に何を伝えたかったのか。
1.昨日電話をもらってうれしかったこと
2.相手の電話が迷惑で失礼だったこと
3.「私」がピアノの練習をやめたこと
4.ピアノでとても迷惑をかけたこと
(3) 新幹線のプラットホームの駅名表示は その駅から乗る人やその駅で降りる人には必要ない。乗る人にはわかりきっていることだし、降りる人には車内でのア ナウンスなりなんなりがあるからである。そうすると、通過する列車の乗客のためにしか役立たないものだが、それにしては新幹線のスピードが速すぎるのか、 表示の字が小さすぎるのか、とても読めたものではない。つまり、何のために新幹線のプラットホームに駅名が書いてあるのだろうか。
(岡部冬彦「岡部冬彦の見る聞く話す」発明協会による)
問(1) 筆者が、言いたいことは何か。
1.新幹線に乗る人、降りる人は、もっと駅名に注意するべきだ。
2.新幹線の車内アンウンスは、駅名をはっきり言うべきだ。
3.新幹線はスピードが速すぎて、乗客にとって危険だ。
4.新幹線のブラットホームの駅名表示は、ほとんど役にたっていない。
(4)加藤さん:きのう、郵便局へ行ったんですが、そこでお宅の奥さんにお会いしましたよ。 おとなりのチンさんもいっしょでしたよ。
ヤンさん:あ、そうですか。
加藤さん:いやあ、日本語がとても上手になりましたね。
ヤンさん:いえいえ、そんなことありませんよ。まだ私といっしょでなければ困ることが多く て・・・。子供たちは毎日勉強してますから、今はもうほとんど問題ないんですが。
加藤さん:いや、本当にびっくりしましたよ。とてもお上手なんで。
問(1) 加藤さんは、なぜびっくりしたのか。
1.ヤンさんの奥さん が日本語が上手になったから。
2.ヤンさん が日本語が上手になったから。
3.ヤンさんの子供たち が日本語が上手になったから。
4.チンさん が日本語が上手になったから。
(5) 日本人の睡眠時間が少なくなっていることが、NHKの調査によってわかった。平日の睡眠時間が7時間以下の人は、’70年には( a )だったが’90年には( b )に増えている。一方、8時間以上の睡眠をよる人は( c )から( d )に減っている。
問(1) a~dに入る数字の組み合わせとして、適当なものはどれか。
1.a. 18% b. 25% c. 35% d. 32%
2.a. 25% b. 34% c. 40% d. 32%
3.a. 25% b. 37% c. 15% d. 12%
4.a. 25% b. 37% c. 40% d. 32%