Japanese Language Test JLPT 1991 Question Sheet 1kyuu Dokkai Bunpou 3

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Japanese Language Test JLPT 1991 Question Sheet 1kyuu Dokkai Bunpou 3

問題用紙

1991 1

読解·文法

(200 90)

 

問題 次の(1)~(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する最も適当な答えを1·2·3·4 から一つ選びなさい。

 

(1)私は自分の行動について、いかなる批評もしなかった。人の眼には、或いは、そうすることが行動を規制する、ただ一つの方法であるように見えたかも知れないのに、私にとては、それも不要であった。いや、不要ではない。その暇もないほど、それは素早かった。 気がついたときには、もう行動していた。

 

(宇野干代『行動することが生きることである』海竜社による)

問(1) それとは、何のことか。

 

1.批評     2.人の眼     3.規制     4.行動

 

(2)今、公園の池にかかっている橋の辺りに目を向けているとしよう。すると、橋の向こうから一人の少女がやって来る。目はその少女に引きっけられる。このとき、橋や池など周辺のものはすべて、単なる背景になってしまう。カメラでいえば、あっという間に、ピントが少 女に合わせられてしまうのである。ところが逆に、その橋の形が珍しく、それに注目して いるときは、その上を通る人などは背景になってしまう。

 

(桑原茂夫「ちょっと立ち止まって」『国語1』光村図書出版による)

問(1) この文で言いたいことは何か。

 

1.人はどのようなものでも同じような見方をしている。

2.何に注目するかによって見えるものが違ってくる。

3.人はどのような時でも人間を中心に見る。

4.カメラを通して見ると、ものが違って見える。

 

(3)もし、宇宙人がわたしたちの住む太陽系の探検にやってきて、地球を見つけたらなんというでしょうか? おそらくこの地球を「青く光る美しい水球」と名づけることでしょう。海は地球の表面の70.8%をおおっています。また、陸地にもたくさんの川が流れていますし、大きな湖もあります。

宇宙人はまた、地球のところどころが、いつも雲におおわれているのにおどろくことでしょう。雲のかかっている空からは、水が雨となってふり、陸地もつねに、水であらわれています。こうしてみると、わたしたちは水の世界でくらしているとさえいえます。

(半谷高久『水と人間』小峰書店による)

 

問(1) この文で筆者が言いたいことは何か。

 

1.宇宙人が地球を「青く光る美しい水球」と名づけたこと

2.宇宙の中で地球は水の豊富な星であること

3.宇宙人がはじめて私たちの住む地球にやってくること

4.宇宙の中では地球がどの星よりも美しいこと

 

(4)日本は、その初期と近代にふたつの計画都市をつくった。京都と札幌である。ふるい都市の代表である京都も、あたらしい都市の代表選手である札幌も、ともに自然発生的な都市ではなく、日本ではひじょうにまれな人工の都市である。京都は中国を、札幌はアメリカをモデルにした都市であり、東洋文明の原点と、西洋文明の到達点をともに共存させているところに、日本文明の特徴があらわれているといえないだろうか。文明とは自己のもつ原理原則の不変性を根本とする。日本の文明は、可変性という原則を不変的にもちつづけた文明であり、札幌の発展は、古代以来の日本文明が、いまだに健在であることのよき例証であろう。

 

(園田英弘『日本文明77の鍵』「札幌」創元社による)

 

問(1) 札幌と京都の共通点は何か。

 

1.同じ都市をモデルにして作られたこと

2.自然にできた都市であること

3.人工的に作られた都市であること

4.東洋の都市をモデルにしていること

 

 

問(2) 筆者によると日本文明が不変的に持ち続けている特徴は何か。

 

1.計画性

2.発展性

3.可変性

4.人工性

 

(5)状況を認識し、判断し、予測して、目的にかなった作業をおこなう知的なロボットを、知能ロボットという。この知能ロボットは、あまり知的ではない産業用ロボットの進化したもので、経験によって知識を蓄積する学習機能や、作業の計画をたてる機能などももっている。たとえば、図のように赤、黄、緑の積木が積まれているとき、黄色の積木を机の上におけと命令されれば、まずいちばん上の緑の積木をとりのぞいてからでないと、黄色の積木をとれないわけで、どのようにすればよいかをいろいろ試行してみて、目的を達成する手順を見つける。このように知能ロボットは、物体を識別し、適切な作業計画をたてる機能をもっていなければならない。

 

赤赤(「人工知能」『岩波科学百科』岩波書店による)

 

問(1) この説明によると、知能ロボットが産業用ロボットと違う点は何か。

 

1.物をつかむことができる

2.経験によって学習できる

3.いろいろな方向に移動できる

4.作業を正確に何回もできる

 

問 (2)  図は知能ロボットのどんな性質を説明するためのものか。

 

1.作業手順をきめることができるという性質

2.手を自由に動かすことができるといっ性質

3.他のロボットに命令できるといっ性質

4.積木を積むことができるといっ性質

 

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